2023年、色々ある年でした。
振り返ってみるとひたすら忙しかった。これが毎年続いたらちょっと倒れちゃうなという感じ。ただ実りも大きい一年だったと思います。

アルバム制作

出先で作業することが多かったので、2022年終わりごろに買ったM2 Macが大活躍。
アルバムを作ろう!という気概で作ってた訳ではないのですがM2 Macのパワフルさに感動しながら曲を作っていたらアルバムにできる気がしてきたので、そこから初めてアルバムを意識して曲を足していきました。
ミックスをやり直したりマスタリングをやり直したりして音としても試行錯誤。
今だから言える的な感じですが、Back to Originを制作した後クールダウン期間が終わってみると音に拘りすぎてジャンルとしての自己主張が足りなかったのではないかという反省がありました。もちろん自分では全曲好きなんですが、正解的な良い音、こうあるべき、というもので自分を縛ってしまっていたように思います。

翻ってIMPERMANENCEでは正解とか忘れてもっと自分に正直に好き放題作ろうと心がけました。今までの自分の延長線上にある曲、そうでない曲様々ですが好き放題作ってみました。
こぼれ話として、プロモーションをしてくれる会社へコンタクトを取って色々やってもらいました。海外の会社ということもあって国内メディアへの掲載とかは全く無かったんですが、そういうプロモプラットフォームに展開してもらって、良い反応もたくさんもらいました。心残りとしてはマス向けというよりはB2Bみたいなプラットフォームだったこともあり、あんまり情報としては広がらずセールスとしても伸びませんでした。これはそもそもの魅力が足りていないということかも知れませんが、それでもDLして楽しんでくれている方々もいらっしゃると思いますので、サポート頂いた方々にはただ感謝あるのみです。
やりたいことは大体やったので悔いはありません。

その他のリリース

毎年恒例夏のハードミニマル祭り。
後述する休止と言いながらバンバカ曲出してました。でも2時間一本勝負的に作った曲ばっかで出先の待ち時間とかに作ったので家庭に迷惑はかけてないからヨシ!

マスタリング

audiot909氏のJAPANESE AMAPIANO THE ALBUMのマスタリングを担当しました。

後述する休止期間と言いつつ、これだけはやらないわけにはいきませんでした。
過去に私が何等かマスタリングしている曲が大半だったのですが、私の音作りもその当時から相当に変わっており、統一感を出すためには全曲やり直すしかねぇな!と本人と会話しながら決めました。
実は、みたいな話なのですが休止中最初の方にやってたものはだいぶ出来がよろしくなく、精神的な動揺が音にも入り込んでいたなと感じます。色々生活にも慣れた頃マスタリングの方向性も固まってきたのでもう一度一気にやり直し、微調整を重ねていって現在のリリース版がありまして、色々並行しながらですがマスタリングだけでも長い期間やっています。

今回の私とaudiot909氏で行ったマスタリングはプロでは絶対にできないものです。
なぜならプロ案件だったらこんなに時間をかけられないからです。物によってはテイク数が2桁に届いていたり、本当に最後になるとEQを0.1db差で書き出して確認とかで詰めていきました。

マスタリングなんて裏方なので本来表に出てきては良くないなと思うのですが、そうした意気込みが注がれた作品であることここに記しておきたいと思います。

結果として何回も同じ曲を練り直すということを色々やりましたので、自分の音の幅も広がった気がします。いよいよ壁があると思ったときには知人を頼って意見交換させてもらったりして壁を破ることが出来たり、もがいた分の実りはありました。

他にもいくつか請け負っていまして、まだ詳細は出ていませんがカセットテープの両面にいれるDJ Mixのマスタリングとかもやりました。こちらもクライアントの耳が大変シビアで自分を引き上げてくれたように思います。
マスタリングはクライアントに育ててもらってる感じですね。本当にありがとうございます。
でもマスターとかよくわかんねぇから頼むわっていう気軽なお話もウェルカムです。

クラブ

ようやくハードコアの門を叩く

2023年でそれまでと大きく変わった所といえば、ハードコアのパーティーについに行ったこと。
知人が遊びに行っているのをTwitter(現X)上で目にしてましたが、2月にRADICALというCircus TokyoにHong Kong Violence主宰のAKIRAと、AKIRAと共にFish and Rice Recordings主宰のHellfishが来日するパーティーに遊びに行きました。
轟音が鳴り続ける6時間、Hellfish DJ + AKIRA MCのライブパフォーマンス、めちゃくちゃ楽しくて休憩を挟みながらですがなんとか踊り切りました。代償として3日間の全身筋肉痛。
DJと聴衆がシバき合う、マジもんのアンダーグラウンドサウンドを浴びてとことんまで突っ走るという新しい世界が開けました。
これに味をしめてTOP GEARとかENIGMAとか遊びに行きました。いずれも楽しかった。

Type Zero出演

原宿SankeysのクロージングパーティーとなったType Zeroに出演しました。
17時台でありましたがお客さんの良い盛り上がりもあり、これまでで一番手応えと良いフィードバックをもらったDJでありました。今更かよっていう所があるんですが、欧州系テクノの自分なりのプレイの仕方や聞かせ方がやっと形に出来た気がします。

AmapianoとかGQOMとか

Amapianoは2022年とかも楽しんでいたのですが、GQOMが俄然楽しくなってきました。
TYO GQOMの皆さんを追っかけつつ、自分でもそういう曲を買ってみたりセットを組んでみたりするにまで至りました。これは来年現場でもやる予定。
GQOMの殴るようなベースのような曲とかパーカッシブな曲がすごく楽しい。そんな感じでしばらくGQOMとかを聞き続けて、テクノに戻ってくるとホーム感もあってやっぱり楽しい。
相乗効果で音楽なんでも楽しいみたいな心地に至っている所で割と幸せです。

悩み

集客。集客って書くとノルマ感あるんだけど、避けては通れないんですよ。
もうちょっと見に来てもらえるようになりたいね・・・今でこそ箱代ナシとかあるようですけど、それにしたってさぁ・・・とオーガナイザーの方には思われてしまっている面は否めない、だろうなぁ。
自分でこんなことをやる、こういうコンセプトだ、というのをちゃんと発信していきたいなと思います。

活動休止

アルバムリリースとほぼ同時に、諸事情から活動休止に入っていました。
この間、気苦労あり本業もなんかトラブルまみれで忙しく、色々大変でした。
懸念の半分は解消して活動も再開していますが、まぁ人生色々です。IMPERMANENCEを出した後ながら本当に人生に諸行無常を感じました。
休止解除直前いつも髪切ってもらってる美容師さんから「前髪の方で一度抜けて生えてきてる形跡があります。生えてきてるのでハゲたんではなくて、何らかの事情で髪が抜けた、有り体に言えばストレスで髪抜けてると思います」と言われました。心当たりはまぁまぁあるのでなんとかせんとな~と思った次第でした。

活動再開してオーガナイズしたりと色々やってて、むしろ休止前より疲労は多くない!?というような状況なんですが、なんかやっぱり楽しいことをやりたくてついやってしまうんですよね。
ぶっ倒れないようにだけ気をつけて来年も色々やっていこうと思います。

まとめ

今年は出先で会う皆さんにエネルギーをもらいながら生きてきたなぁという実感があります。
2024年はできる範囲で色々な所に出没しようと思いますので、お会いしました際はよろしくお願いいたします。